第Ⅱ期(第6回-11回)

第Ⅱ期(第6回―第11回1997年―2002年)は、タイトルを「キルヒェン・ムジィーク・アカデミーチャリティーコンサート」と変更し、バロックの室内楽曲だけでなく、多彩なプログラムを取り入れ、客演を招いた時期である。

★第6回


[日時] 1997年9月7日(日) 14:30開演
[会場] 青年文化センター・コンサートホール(800席)
[曲目] W.A.モーツァルト<ピアノ協奏曲 第26番「戴冠式」K537>他
[演奏者] 37名(指揮者、客演ピアニスト、ソプラノ・ソロ2名、フルート1名、オーボエ2名、ファゴット2名、ホルン2名、トランペット2名、ティンパニ1名、ヴァイオリン13名、ヴィオラ3名、チェロ4名、コントラバス1名、チェンバロ2名)
[理 事] 9名
[名義後援] 6社

―イズミティ小ホールのくじ引きにはずれ、青年文化センター・コンサートホールを予約。タイトルも「キルヒェン・ムジィーク・アカデミーチャリティーコンサート」に改められた。400席から800席の会場で開催することに対し、理事の間で意見が分かれた。座席数が多くなり、どの程度客数が確保できるか心配であったが、会場がなければ開催できないとのことで、このホールに決定した。室内楽曲だけでは会場が大きすぎ、管弦楽を使うピアノ協奏曲(客演ピアニスト)をプログラムに入れることにした。管弦楽のパートが増え、この会の趣旨に賛同してくれる演奏者を探すことになったが、皆快く引き受けてくれた。


★第7回


[日時] 1998年9月15日(火・祝)14:30開演
[会場] 青年文化センター・コンサートホール(800席)
[曲目] W.A.モーツァルト<コンツェルト・ロンド 二長調 K382>
A.マルチェロ<オーボエ協奏曲 ハ短調>他
[演奏者] 31名(指揮者、客演ピアニスト、ソプラノ2名、フルート2名、オーボエ2名、ホルン2名、トランペット2名、ティンパニ1名、ヴァイオリン8名、ヴィオラ3名、チェロ4名、コントラバス1名、チェンバロ2名)
[理 事] 6名
[名義後援] 6社

―この年に義捐金を送っていた「ヘルス・エイドUK」代表のアン・マックニコラス氏が仙台を訪問し、意見を交換する機会が与えられた4)。大変エネルギッシュな人で、その場に臨んだ理事たちは圧倒された。またこの年に理事の交代があり、1996年度と同じ理事6名になった。曲目は第6回と同じ客演ピアニストに依頼し、モーツァルトのコンツェルト・ロンドをメインにした管弦楽と室内管弦楽のプログラムとした。


★第8回


[日時] 1999年9月15日(水・祝)14:30開演
[会場] 青年文化センター・コンサートホール(800席)
[曲目] A.ヴィヴァルディ<グローリア 二長調>
W.A.モーツァルト<ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K467>他
[演奏者] 38名(指揮者、客演ピアニスト、ソプラノ・ソロ2名、アルト・ソロ1名、フルート2名、オーボエ2名、ファゴット2名、トランペット2名、ホルン2名、ティンパニ1名、ヴァイオリン10名、ヴィオラ4名、チェロ4名、コントラバス1名、チェンバロ2名、オルガン1名)
[合唱団] 66名(ソプラノⅠ&Ⅱ39名、アルト16名、テノール6名、バス5名)
[総出演者] 104名
[理事] 6名
[名義後援] 14社

― 3回目の客演ピアニストにお願いし、モーツァルトの協奏曲。それに加え、初めて合唱団員を募り、ヴィヴァルディの<グローリア>を取り上げた。観客数を800名にするには、管弦楽のメンバーだけではかなわず、合唱団の観客動員の力を借りることにした。合唱団員は、会場予約ができた時に募集し、団費をとらず、規約も定めなかった。しかし、観客動員のためにチケット販売への協力を依頼したが、負担枠は設定しなかった。「合唱の喜び」はこの会から始まった。合唱団の練習会場は、主に市民会館第1教養室(土曜日14:00-17:00)であり、月3回程度の回数であった。


★第9回


[日時] 2000年9月15日(金・祝)14:30開演
[会場] 青年文化センター・コンサートホール(800席)
[曲目] A.ヴィヴァルディ<マグニフィカト>
S.ラフマニノフ<6つの楽興の時Op.16>他
[出演者] 32名(客演のファゴット奏者の岡崎耕二氏とピアニスト岡崎悦子氏、指揮者、ソプラノ・ソロ2名、フルート1名、オーボエ2名、ヴァイオリン12名、ヴィオラ3名、チェロ4名、コントラバス1名、チェンバロ3名、オルガン1名)
[合唱団] 46名(ソプラノ18名、アルト13名、テノール7名、バス8名)
[総出演者] 78名
[理事] 6名
[名義後援] 13社

―1社から名義後援辞退の知らせが届いたが、他社13社からは快諾の知らせを受け取った。この回から遠方の客演を依頼することができ、NHK交響楽団ファゴット奏者の岡崎耕二氏とピアニスト岡崎悦子氏を迎えての会になった。仙台では珍しいファゴットの曲を紹介してもらい、観客数も増えた。同時に、合唱曲第2曲目ヴィヴァルディの<マグニフィカト>を取り上げた。合唱団の参加者は、徐々に定着していった。


★第10回


[日時] 2001年9月15日(土・祝)14:30開演
[会場] 青年文化センター・コンサートホール(800席)
[曲目] J.S.バッハ<マグニフィカト 二長調 BWV243>
N.V.クルフト<ファゴットとピアノのためのソナタ ホ短調>他
[演奏者] 38名(客演のファゴット奏者の岡崎耕二氏とピアニスト岡崎悦子氏、指揮者、ソプラノ・ソロ2名、アルト・ソロ1名、テノール・ソロ1名、バス・ソロ1名、トランペット3名、フルート2名、オーボエ2名、ティンパニ1名、ヴァイオリン9名、ヴィオラ5名、チェロ5名、コントラバス1名、チェンバロ1名、オルガン1名)
[合唱団] 61名(ソプラノⅠ15名、ソプラノⅡ14名、アルト18名、テノール6名、バス8名)
[総出演者] 99名
[理事] 6名
[名義後援] 13社

―この回もファゴット奏者の岡崎耕二氏とピアニスト岡崎悦子氏を迎えての会になった。同時に、室内管弦楽のプログラムと合唱曲第3曲目のJ.S.バッハの<マグニフィカト>を演奏。岡崎夫妻の演奏に加え、管弦楽付宗教合唱曲も次第に充実し、この会のレパートリーが増えていった。


★第11回


[日時] 2002年9月15日(日・祝)14:30開演
[会場] 青年文化センター・コンサートホール(800席)
[曲目] J.S.バッハ<クリスマス・オラトリオ第Ⅰ―Ⅲ部BWV248>
W.A.モーツァルト<2台のピアノのためのソナタ 二長調K448>他
[演奏者] 38名(客演ピアニスト岡崎悦子氏と神谷郁代氏、指揮者、ソプラノ・ソロ1名、アルト・ソロ1名、テノール・ソロ1名、バス・ソロ1名、トランペット3名、フルート2名、オーボエ4名、ティンパニ1名、ヴァイオリン9名、ヴィオラ4名、チェロ3名、コントラバス2名、チェンバロ1名、オルガン2名)
[合唱団]  65名(ソプラノ24名、アルト19名、テノール7名、バス9名、こども合唱団〔小さな森の聖歌隊〕6名)
[総出演者] 103名
[理事] 6名
[名義後援] 13社

―この回は、客演ピアニスト2人の演奏と、合唱曲4曲目のバッハの<クリスマス・オラトリオ>の前半の演奏を企画し、客席はほぼ満席となった。また、子供合唱団として、仙台の児童養護施設の〔小さな森の聖歌隊〕が参加。家庭生活が困難な子供たちとの交流も大変意義あるものとなった。